今年も"おかげさまで13周年!"
2013年 06月 21日
今年の梅雨はカラ梅雨かと心配していましたら、こんどは逆に台風による豪雨の心配に見舞われています。
東京パソコンスクールは今年も早くも周年祭の季節となり、6月12日から7月3日(水)まで、”おかげさまで13周年!” 入会金無料キャンペーンの真最中です。
Windows8が出てもう半年以上となり、当校でもWindows8とOffice2013の生徒さんが少しずつ増えてきました。当校の歴史とともにあったような、長いXPの時代もとうとう来春4月2日で(Microsoft社のサポートが)終焉するということで、当校の生徒さんの割合も昨年までは3割以上を堅持していたのですが、さすがにここへ来て2割を切るまでになりました。(このXPの生徒さんの割合は、もうとっくに扱っていない所も多い他校に比べるといまだに高いようですが、2007の方が2.5割、2010の方があっという間に一番多くなり、現在5割強に。)
私たちパソコンソフトのインストラクターにとって、ソフトが日進月歩で次々と新しくなるのは嬉しいような苦しいような…というところです。どんな仕事でも常に自己研鑽は必要とされ、仕事に前向きに取り組む上では当たり前のことですが、ご指導する科目も多く、文字通り日進月歩でテンポが速いので、その教材作りや新しいソフトの学習と準備に常に追われている状態です。
ですから、「先生は凄いわね。なんでも分かるのね!」なんて感嘆してくださる生徒さんがいらっしゃいますが、(実はなんでも分かるわけはないですし)その陰では生徒さんたち同様、いえそれ以上に私たちもほんとうに毎日毎日学んでいるというわけです。
それがイコール仕事でもあるわけですから、これまた当然のことなんですが。少なくとも新しいことを学ぶのが嫌いな人には向かない仕事かもしれませんね。人間社会がネットの世界抜きでは語れなくなってきている現代、ますますクラウド化に向かっている新世界を覗く楽しみもあります。
また、機械を相手にしているようで実は人間、それも老若男女実に様々な生身の方たちと直接接するお仕事なので、何よりもまず、それが苦手な人には勤まらないかもしれません。技術以上にまず相手の気持ちを察するコミュニケーション能力、というわけです。
まあしかし丸13年も続いて来られたのは、上に書いたように感嘆し喜んでくださる生徒さんたちに支えられ、自らも苦しい中にも学ぶ喜びがあり、そんな生徒さんたちから「ありがとう」と言われる幸せなお仕事でもあるからだと思います。
ところで、80歳でエベレスト登頂を成功させた三浦雄一郎さんの実行力と意志の強さには驚嘆させられました。ほんとうに多くの人々が励まされのではないでしょうか?
どうしてあんな苦しいことを!とも思いますが、その陰で超人的な努力をし、苦しいことを乗り越えてこその「世界一の喜び」だったのでしょうね。
三浦雄一郎さんの真似はできないにしても、小さくてもその人なりの目標を持って、チャレンジとそのための努力をする人は、”老人”ではありません。何事も「私なんかもうトシだから」とか「どうせダメよ」とか言って頭からやろうともしない人は、実年齢が若くても”老人”です。
「トシは取りたくないものだ」とは、年々実感をともなってつい出そうになる言葉ですが、それを逆に、「トシを取ってみないと分からないこともある!」と、ちょっと面白がる余裕も持ちたいものだと最近考えています。
実は私事ですが、この春2か月に渡って左右の目の白内障の手術を受けたのです。それは初めての貴重な体験でした。家族が同居している人や家が近い人、比較的若い人(または病院の都合もあるかもしれないが)などは日帰りで可能とはいえ、やはり手術となると不安もありましたが、いろいろな"新世界"の初体験と発見がありました!
手術翌日には眼帯を取ってもらえるのですが、最初に見せられた鏡で何がショックだったかと言って、自分の顔のシミしわにはビックリ仰天するぐらいショックでした。
シミしわがあるのは十分自覚していたとはいえ、なんでもぼーっと見えていたのですから、相当割り引かれて見えていたのですね。
今となれば笑い話のようですが、世の中には見たくないものは見えないほうが幸せということもあるということです。この数年、特に夜は新聞も本も、読みたくても読めない辛さ口惜しさストレスがつのっていましたから、それが解消される喜びはとても大きなものだったのですが、術後すぐはその嬉しさも半ばなり? という複雑なところでした。
そして、あまりにしょげかえった私に同情した?夫が放った言葉が、「大丈夫だよ、皆は前からその顔を見ていたんだから!」でした!! (笑っていいのか泣いていいのか!?)
まじめな話、中には手術で治らない方もやはりいるわけですから、事前によく調べてもらわなければなりませんし、成功してのこんな悩みは贅沢なことではあります。
次に面白いと思ったのが、このハナシを私が周りの友人たちにすると、皆が皆、即ご自分のお顔のことを言うのです。私は人様の顔のことを嘆いているわけではないのに、「あら、困ったわ。じゃあ私の顔のしわやシミもよく見えてしまうわね!」とおっしゃるのです! これも私には予想外でした。メールで伝えた人は、「じゃあ今度会うときには、しっかり念入りにお化粧して髪も染めて行かなくっちゃ!」という方や、会っているとお顔を手で隠しながら上のセリフをおっしゃる方などなどです。
まあ気を許した相手だからですが、つい吐露した自分の心情がむしろ相手に向かって行く矢のようになったことに戸惑い恐縮しながら、数人目には「皆さんのお顔は変わらずきれいですけどね!」と、前置き後置き?しつつ話していました。本当にお世辞ではなく、友人たちのお顔は変わらずに見えるのですから、それも不思議なことでした。
日が経ってみれば、当初は受け入れがたかった現実もしだいに受け入れられてきました。単に見慣れ諦めたのかもしれませんが、人間の耳や目は自然と、耳障り目障りなものはなるべく入れないようにして、こころの目や耳で美しいもの、必要なものを自分で選択して微調整しているのではないでしょうか?
家の中の汚れや床の髪の毛などもよく見えて、不精な私がマメにお掃除をしたくなるのは良いことなのでしょうけれど、これも多少見えなかったり見て見ぬふりをするほうが、お互いの健康と幸福のためということもありますね。
看護師さんに最初に注意されたのがこのことでした。あまり見えるからといって、すぐに動き過ぎ、目を使い過ぎにならないように、と。でも私は仕事がら、毎日パソコンを見ないわけにはいかないので、これはなかなか難しいことでした。
その後もつい目を使い過ぎて看護師さんに叱られながらも、特に去年から愛読していた新聞の、それも朝夕の連載小説を、毎日ストレスなくゆっくり楽しんで読める幸せは格別なものです。
東日本大震災から2年3か月が過ぎましたが、実はこの毎日新聞の連載小説は朝夕の2本ともが、大震災と原発に深く動機づけされている物語なのです。ですからこれについてはぜひゆっくりとご紹介したいので、次に回を改めてお話したいと思っています。
どうかお楽しみに!
matuyon
~『北海道無料写真素材集』から~
東京パソコンスクールは今年も早くも周年祭の季節となり、6月12日から7月3日(水)まで、”おかげさまで13周年!” 入会金無料キャンペーンの真最中です。
Windows8が出てもう半年以上となり、当校でもWindows8とOffice2013の生徒さんが少しずつ増えてきました。当校の歴史とともにあったような、長いXPの時代もとうとう来春4月2日で(Microsoft社のサポートが)終焉するということで、当校の生徒さんの割合も昨年までは3割以上を堅持していたのですが、さすがにここへ来て2割を切るまでになりました。(このXPの生徒さんの割合は、もうとっくに扱っていない所も多い他校に比べるといまだに高いようですが、2007の方が2.5割、2010の方があっという間に一番多くなり、現在5割強に。)
私たちパソコンソフトのインストラクターにとって、ソフトが日進月歩で次々と新しくなるのは嬉しいような苦しいような…というところです。どんな仕事でも常に自己研鑽は必要とされ、仕事に前向きに取り組む上では当たり前のことですが、ご指導する科目も多く、文字通り日進月歩でテンポが速いので、その教材作りや新しいソフトの学習と準備に常に追われている状態です。
ですから、「先生は凄いわね。なんでも分かるのね!」なんて感嘆してくださる生徒さんがいらっしゃいますが、(実はなんでも分かるわけはないですし)その陰では生徒さんたち同様、いえそれ以上に私たちもほんとうに毎日毎日学んでいるというわけです。
それがイコール仕事でもあるわけですから、これまた当然のことなんですが。少なくとも新しいことを学ぶのが嫌いな人には向かない仕事かもしれませんね。人間社会がネットの世界抜きでは語れなくなってきている現代、ますますクラウド化に向かっている新世界を覗く楽しみもあります。
また、機械を相手にしているようで実は人間、それも老若男女実に様々な生身の方たちと直接接するお仕事なので、何よりもまず、それが苦手な人には勤まらないかもしれません。技術以上にまず相手の気持ちを察するコミュニケーション能力、というわけです。
まあしかし丸13年も続いて来られたのは、上に書いたように感嘆し喜んでくださる生徒さんたちに支えられ、自らも苦しい中にも学ぶ喜びがあり、そんな生徒さんたちから「ありがとう」と言われる幸せなお仕事でもあるからだと思います。
ところで、80歳でエベレスト登頂を成功させた三浦雄一郎さんの実行力と意志の強さには驚嘆させられました。ほんとうに多くの人々が励まされのではないでしょうか?
どうしてあんな苦しいことを!とも思いますが、その陰で超人的な努力をし、苦しいことを乗り越えてこその「世界一の喜び」だったのでしょうね。
三浦雄一郎さんの真似はできないにしても、小さくてもその人なりの目標を持って、チャレンジとそのための努力をする人は、”老人”ではありません。何事も「私なんかもうトシだから」とか「どうせダメよ」とか言って頭からやろうともしない人は、実年齢が若くても”老人”です。
「トシは取りたくないものだ」とは、年々実感をともなってつい出そうになる言葉ですが、それを逆に、「トシを取ってみないと分からないこともある!」と、ちょっと面白がる余裕も持ちたいものだと最近考えています。
実は私事ですが、この春2か月に渡って左右の目の白内障の手術を受けたのです。それは初めての貴重な体験でした。家族が同居している人や家が近い人、比較的若い人(または病院の都合もあるかもしれないが)などは日帰りで可能とはいえ、やはり手術となると不安もありましたが、いろいろな"新世界"の初体験と発見がありました!
手術翌日には眼帯を取ってもらえるのですが、最初に見せられた鏡で何がショックだったかと言って、自分の顔のシミしわにはビックリ仰天するぐらいショックでした。
シミしわがあるのは十分自覚していたとはいえ、なんでもぼーっと見えていたのですから、相当割り引かれて見えていたのですね。
今となれば笑い話のようですが、世の中には見たくないものは見えないほうが幸せということもあるということです。この数年、特に夜は新聞も本も、読みたくても読めない辛さ口惜しさストレスがつのっていましたから、それが解消される喜びはとても大きなものだったのですが、術後すぐはその嬉しさも半ばなり? という複雑なところでした。
そして、あまりにしょげかえった私に同情した?夫が放った言葉が、「大丈夫だよ、皆は前からその顔を見ていたんだから!」でした!! (笑っていいのか泣いていいのか!?)
まじめな話、中には手術で治らない方もやはりいるわけですから、事前によく調べてもらわなければなりませんし、成功してのこんな悩みは贅沢なことではあります。
次に面白いと思ったのが、このハナシを私が周りの友人たちにすると、皆が皆、即ご自分のお顔のことを言うのです。私は人様の顔のことを嘆いているわけではないのに、「あら、困ったわ。じゃあ私の顔のしわやシミもよく見えてしまうわね!」とおっしゃるのです! これも私には予想外でした。メールで伝えた人は、「じゃあ今度会うときには、しっかり念入りにお化粧して髪も染めて行かなくっちゃ!」という方や、会っているとお顔を手で隠しながら上のセリフをおっしゃる方などなどです。
まあ気を許した相手だからですが、つい吐露した自分の心情がむしろ相手に向かって行く矢のようになったことに戸惑い恐縮しながら、数人目には「皆さんのお顔は変わらずきれいですけどね!」と、前置き後置き?しつつ話していました。本当にお世辞ではなく、友人たちのお顔は変わらずに見えるのですから、それも不思議なことでした。
日が経ってみれば、当初は受け入れがたかった現実もしだいに受け入れられてきました。単に見慣れ諦めたのかもしれませんが、人間の耳や目は自然と、耳障り目障りなものはなるべく入れないようにして、こころの目や耳で美しいもの、必要なものを自分で選択して微調整しているのではないでしょうか?
家の中の汚れや床の髪の毛などもよく見えて、不精な私がマメにお掃除をしたくなるのは良いことなのでしょうけれど、これも多少見えなかったり見て見ぬふりをするほうが、お互いの健康と幸福のためということもありますね。
看護師さんに最初に注意されたのがこのことでした。あまり見えるからといって、すぐに動き過ぎ、目を使い過ぎにならないように、と。でも私は仕事がら、毎日パソコンを見ないわけにはいかないので、これはなかなか難しいことでした。
その後もつい目を使い過ぎて看護師さんに叱られながらも、特に去年から愛読していた新聞の、それも朝夕の連載小説を、毎日ストレスなくゆっくり楽しんで読める幸せは格別なものです。
東日本大震災から2年3か月が過ぎましたが、実はこの毎日新聞の連載小説は朝夕の2本ともが、大震災と原発に深く動機づけされている物語なのです。ですからこれについてはぜひゆっくりとご紹介したいので、次に回を改めてお話したいと思っています。
どうかお楽しみに!
matuyon
~『北海道無料写真素材集』から~
# by mitakamusasino | 2013-06-21 14:46 | 三鷹校