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哲学堂公園

今回は、私の自宅近くにある「哲学堂公園」を、何枚か撮ってきた写真も交えて取り上げてみたいと思います。
中野区にある「哲学堂公園」は、明治時代に哲学者の井上円了博士(東洋大学の創始者でもあるそうです。)がつくった公園で、現在は区立の公園として一般に公開されています。公園内には大きな木々が生い茂っているところや、池や小川(人工だと思いますが)が流れているところなどがあり、いろいろ変化に富んでいます。高低差もあり園内の階段を上ったり下りたりすると少し疲れるかもしれません。また、哲学らしい名前(理性島、概念橋、倫理淵など)を付けた建物やら石像やらが数多く(ネット情報ですが77個だそうです。)点在していて、小道をたどって一つ一つ見て回れるようになっています。
その中で「変なの。でも面白いな。」と思ったものが、「哲理門」という立派な門です。門の両側には彫刻が飾られているのですが、なんと飾られているのは天狗と幽霊の彫刻でした。そのためこの門は妖怪門とも呼ばれているそうです。インターネットで検索したのですが、井上博士は、実はこういった妖怪が大好きだった方のようです。また、幽霊梅という梅の木も以前あったのですが、なんとその梅の木の下には幽霊が出るという噂があったそうです。意外とオカルトっぽい公園でもあったのですね。
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この写真が「哲理門」で、門の右側には天狗、左側には幽霊の彫刻が入っています。

哲学堂公園_d0076971_23124420.jpg写真の赤い色をした塔(それほど高い塔ではないのですが)は「六賢台」で、六賢とは日本の聖徳太子・菅原道真(皆さん、ご存知ですよね。歴史で習いましたし、菅原道真は学問の神様ですものね。湯島天神とか。)、中国の荘子・朱子(皆さん、ご存知ですか。世界史?で習ったかも知れませんね。)、インドの龍樹(りゅうじゅ)・迦琵羅(かびら)(初耳かも。どんな人たちだったのでしょうか?仏教の人らしいですが・・・)のことだそうです。ちなみに「四聖堂」という建物もありました。四聖とは孔子、釈迦、カント、ソクラテスのことだそうです(よかった。今度は全員、名前は分かります。)

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あと紹介したいのが、「哲学の庭」です。ここは最近出来たのですが、お釈迦さまや老子、達磨大師など世界の歴史的な哲学者のブロンズ像が飾られています。作者はハンガリー出身で哲学者・彫刻家のワグナー・ナンドール氏だそうです。
(写真を撮ってきました。手前がガンジーで、奥につつじが咲いています。)

場所は西武新宿線の新井薬師前駅から徒歩15分ほどです。今の時期はつつじが綺麗に咲いていましたが、春の桜も結構有名ですので、皆さんもちょっとお立ち寄りになられてはいかがですか。
mietan

by mitakamusasino | 2011-05-12 23:26 | その他趣味  

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