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草いきれ

夏の暑さを表す言葉に草いきれという言葉があります。
強い陽射しを受けて、草むらから立ちのぼる、むっとする熱気の匂いを表した言葉。
俳句の夏の季語でもあり、俳人達は夏の暑さを風流に詠んでいました。

今日7月25日、東京では観測史上最長となる4日連続の猛暑日(最高気温35度以上)
を記録しました。まさに草木も沸き立つ暑さです。
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今日を境に暑さも一旦落ち着くようですが、それでも夏日(30度以上)はまだまだ続くでしょう。

この暑さで各地では熱中症による被害が続出しているようです。

重態で病院に運ばれたり、死者も出ている状況では、とても風流などと言ってはいられません。

熱中症は、屋外だけでなく、室内でも、また寝ている間でも起きるそうです。
対策としてはまず陽射しを避け、水分をこまめにとること。
ただ、水分ならなんでも良いという訳でもないようです。

よく「お水や、お茶はダメ」という話を聞きます。もちろん通常の状態なら問題ないの
ですが、激しい発汗時に水分のみを補給し続けていると、体液の塩分濃度が希釈され、
やがて水中毒に至る事もあるそうです。

スポーツドリンクのような適度な塩分が含まれる飲料なら、その心配もなく手軽に水分
補給できます。ただスポーツドリンクは、飲み易くする為に含まれる糖分が過多なのと、
ナトリウム濃度が低いため、脱水時に過度に飲み続けると、低ナトリウム血症を引き
起こすこともあるそうです。特に乳幼児は顕著ですので注意が必要です。

その場合、経口補水塩(ORS)という飲料もあります。
これは塩分とナトリウムを理想的に配合した飲料で、薬局や大きなスーパーなどで
売っています。医療の現場でも使用される安全なものですが、あまり美味しいもの
ではない…のが難点でしょうか。
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手近な物としては、味噌汁やスープなどが体液と
塩分濃度も近く、熱中症対策に極めて有効ということが知られています。

いずれにせよ、熱中症は急激な症状変化もあるため、早めの処置が重要です。
上手に水分補給して、暑い夏を乗り切りましょう!

by mitakamusasino | 2010-07-25 18:01 | 三鷹校  

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